洗面台などの水周りは、少しお掃除をサボってしまうだけでヌメリや石鹸アカ、水アカ、カビなどが発生してしまいます。これらをそのまま放置してしまうと落ちにくくなったり、カビに関してはアレルギーを発症させたりと人体への影響もあります。
洗面台の水栓周りや排水口など、水が溜まる場所にできるのがヌメリです。ピンク色のヌメリなど、色のついたものは色素を持った細菌が原因です。水分がある状況で細菌が付着し、汚れを栄養に細菌が繁殖することでヌメリが出ます。ヌメリは軽くこするだけで落とすことができます。
金属製の浴槽や蛇口につく、白っぽい汚れのことを石鹸アカといいます。石鹸アカは人体の脂肪分や脂肪酸が、水中に含まれるカルシウムなどの金属成分と反応して発生します。日々の積み重ねで白く目立ってきますので、白く汚れる前にお掃除をすることが大切です。
水の中には、カルシウムやマグネシウムなどミネラル分といわれる物質が含まれています。水分が蒸発してもこれらは蒸発せずに残ってしまいます。これを水アカといいます。水アカに含まれているのが金属系のため、一般的に市販されている中性やアルカリ性洗剤では完全に落とすことができません。水アカを落とす際は、酸性の洗剤を使用すると良いです。
カビは微生物の一種で、高温20度~30度・湿度70%以上・汚れの3つの条件がそろうと発生します。カビをそのまま放置してしまうと汚れや臭いの原因になるだけなく、材質の劣化や、アレルギー疾患の原因となる場合もありますので注意が必要です。カビを防ぐためにも、水周りの換気を行い、湿気がこもるのを防ぎましょう。さらに洗面台や浴槽などは、石鹸の泡や体の皮脂が周囲に飛び散っていますので、使用したら必ず水で洗浄し、1週間に1回は洗剤を使ってお掃除するようにしましょう。